「少しでもお得に車検を通したい！」というユーザーの間でよく話題に上るのがクレジットカードを使った車検代の分割払いです。
現金で一括払いするよりもメリットが多いので、実際に車検代を払う時はクレジットカードを利用しているという人も少なくありません。
ただ、クレジットカードで車検代を支払うことにはメリットの他にいくつかのデメリットも存在します。
知らずに車検代をクレジットカードで分割払いにした場合、後々になって悔やむことになりかねませんので、メリットと注意点の両方をしっかり理解してから支払い方法を選ぶようにしましょう。
ここではクレジットカードを使って車検代を分割払いすることを検討している方のために、メリットや注意点といった耳寄り情報をまとめてみました。
車検代をクレジットカードで分割払いする3つのメリット
車検代をクレジットカードで分割払いすると、現金一括払いに比べて以下のようなメリットがあります。
メリット1.月々の支払いを抑えられる
車検代は車種や年式、車の状態などによって異なりますが、その費用は決して少ないものではありません。
参考までに主要なクラスごとの初回の車検にかかる費用の相場をリサーチしてみました。
【普通車（1500ccクラス）】 法定費用：約50,000円～ 車検基本費用：約50,000円～
【軽自動車】 法定費用：約30,000円～ 車検基本費用：約35,000円～
合計すると普通車クラスなら10万円程度、軽自動車でも6万5千円程度の費用がかかることがわかります。
新車から3年経過後の初回の車検ならほぼ最低限の費用で済みますが、年数が経過するにつれて車の状態が悪くなってくると部品交換費用なども追加されるため、かなり大きな額になってしまいます。現金一括払いとなると経済的に厳しいと感じる人も少なくはないでしょう。
この支払い方法としてクレジットカードの分割払いを利用すれば、月々の支払額を1万円程度まで減らすことが可能です。一度に多額のお金を支払わなくて済むので、家計に負担をかけずに車検を受けられますね。
メリット2.クレジットカードのポイントが貯まる
クレジットカード分割払いの一番のメリットは、支払額に応じてポイントがもらえるところでしょう。
ポイントサービスの内容はクレジットカード会社によって異なりますが、たいていの場合、1ポイント＝1円としてさまざまなサービスに利用できるようになっています。
つまり実質的なキャッシュバックになるわけで、特典のつかない現金一括払いに比べるとかなりお得と言えます。
車検代は額が大きいので、キャンペーンをうまく利用すればよりお得に車検を受けられるでしょう。
メリット3.後払いが可能
車検の有効期限は登録日から数えて新車なら3年、それ以後は2年と決まっています。
たとえば2018年5月3日に車両の登録を行った場合、初回の車検は3年後の2021年5月2日までに受けることになります。
このように車検の有効期限ははっきり決まっているのですが、時期によっては出費が重なって車検代を支払うのがきつい…ということもありますよね。
とはいえ、有効期限を一日でも過ぎると自動車に乗れなくなってしまうので「今月は家計がきついから来月に…」というわけにもいきません。
でもクレジットカード払いなら使用した日の翌月から支払いがスタートするので、「今月は厳しいな」と思った場合の救済措置としても活用できます。
クレジットカードで車検代を分割払いする時の3つのデメリット
ここまで説明した通り、車検代をクレジットカードで分割払いするとさまざまなメリットがありますが、その反面、いくつかの注意点もあります。
デメリット1.クレジットカード払いに対応していない店がある
クレジットカードは広く普及しているため、ほとんどの店がクレジットカードでの支払いに対応していますが、中には未対応の店舗もいくつか存在します。
特に地元の整備業者などでは現金一括払いのみ対応というところもめずらしくありません。
また、クレジットカード払いに対応しているものの、分割払いは不可という店舗もあります。
店舗ではカード一括払いにして、後日自分でリボ払いに変更するという手もありますが、その場合、リボ機能がついているカードを使わなければならず、選択肢が限られてしまいます。
自動車ディーラーならほとんどの場合クレジットカード払いに対応していますが、そもそも整備業者に比べて車検代が高くなりやすいという問題があります。
分割払いにこだわるのならディーラーで車検を受けるのもありですが、あくまでお得さを重視するのならクレジットカード払い対応の業者を探すところから始めなければならないでしょう。
デメリット2.手数料がかかる
クレジットカードで分割払いすると、所定の手数料が発生します。
手数料はカード会社によって異なりますが、支払い回数が多くなればなるほど実質年率も高くなる傾向にあるようです。
クレジットカード払いのメリットはポイント還元が受けられることと説明しましたが、分割手数料によっては現金払いよりかえって損をしてしまう可能性もありますので、分割払いにするときはなるべく支払い回数を少なめに設定することが大切です。
クレジットカードで車検代を全額払える業者と払えない業者がある
車検代のクレジットカード払いに対応している業者のなかでも、全額カード決済可能の業者と、一部車検代のみカード決済可能の業者があります。 一部車検代とは、重量税や自賠責保険料といった国や管理法人に支払う法定費用を除いた費用。整備費や車検代行手数料などがそれにあたります。
法定費用は車検を通す際に、各地域の陸運局にその場で支払う必要があります。そのため、法定費用までクレジットカード払い可能にすると、業者が数万円の法定費用を立て替えることになります。これが1台、2台ではなく、何十台となると、個人経営の整備工場などでは法定費用の立て替え金がまかなえなくなってしまいます。
そのため、ごく僅かな業者のみが法定費用も含めた車検代のクレジットカード払いに対応しているのです。
車検比較サイトを使えば全額カード決済できるかがすぐに確認できる
車検比較サイトを利用することで、どこの業者が車検代の全額クレジットカード決済に対応しているかがすぐに確認できます。 比較サイトのなかには、掲載業者のすべてが全額クレジット払いに対応している場合もあれば、全額クレジット払い対応の業者を絞り込んで検索する場合もあります。
いずれの場合でも、比較サイトを利用することで簡単に全額カード決済に対応しているかが確認できますよ。
クレジットカードの分割払いを上手に使って車検代をお得にしよう
以上、クレジットカードで車検代を分割払いするときのメリットや注意点を紹介いたしました。
結論から言うと利用店や手数料の問題をクリアすればクレジットカード払いのほうが断然お得です。
利用店に関しては、ユーザーニーズに応えるために年々クレジットカード払いに対応している店が増えているので、よほどこだわりがなければ問題になることはないでしょう。
手数料についてもポイント還元率と見比べて、どの回数までならマイナスにならないかわかっていれば損をする心配はありません。
ポイント還元率の高いカードを利用すればお得度も高いので、車検代の負担を少しでも減らしたいのならクレジットカードの分割払いを検討してみてはいかがでしょうか。
