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2018-11-13 15:51:08
車検費用

車検証は紛失しても再発行できる!必要書類や手続きについて解説

車検証を紛失しても、「車検証なんてあまり使わないし、再発行を急がなくていいのでは」と思ってしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。

車検証を紛失してしまったら、早急に再発行の手続きをしなければいけません。なぜなら、法律上では「車検証を備えつけていない車の運行はしてはいけない」ということになっているからです。また、もしこの法律に違反した場合は、50万円以下の罰金が科せられるという罰則規定もあります。

そんな事態を避けるためにも、車検証紛失時に必要になる書類や早急な再発行手続について、ここで詳しくご説明します。

普通自動車の車検証再発行を自分でする場合の流れ

車検証の再発行は、普通自動車と軽自動車で手続きの場所や必要となる書類が異なります。さらに、手続きを自分で行う方法と、業者に代行してもらう方法の2種類があります。まずは「自分で普通自動車の車検証再発行手続きをする場合」の流れについてご説明します。

普通自動車の車検証再発行手続きは、ナンバーを管轄する運輸支局で行います。 必要書類を準備して窓口に提出し、車検証の用意ができるまで待ちましょう。再発行された車検証を受け取ったら、記載に間違いがないかよく確認して終了です。

普通自動車の車検証再発行を自分で行う際の必要書類

自分で手続きをする際に必要となるものは、以下の通りです。

  • 身分証明書:運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどです。
  • 再交付申請書(OCRシート第3号様式):運輸支局窓口にて無料配布されています。
  • 手数料納付書:こちらも運輸支局窓口にて入手できます。
  • 認印:再交付申請書や理由書に押印が必要ですので持参しましょう。
  • 理由書:国土交通省や「車検と車の手続き案内センター」のホームページからダウンロード可能です。盗難による車検証紛失の場合は、理由書に盗難の届出をした警察署名や届出年月日、受理番号などを記入する必要があります。
  • 再交付申請手数料300円

※再交付申請書は国土交通省ホームページからのダウンロードも可能ですが、印刷には制約が多く、特に「インクジェット印刷したものは使えない」という点がネックとなりますので、再発行手続き当日に窓口で用紙をもらうことをおすすめします。

また、家族など「車の使用者の代理人」が申請をする場合は、使用者の捺印がある委任状が別途必要となります。委任状は「依頼人が代理人に委任した」という内容が示されていればOKで、形式は自由です。ただ、国土交通省や「車検と車の手続き案内センター」のホームページからダウンロード可能ですので、そちらを利用するのがおすすめです。

また、身分証明書や認印の持参は代理人のものでかまいませんが、理由書には車の使用者の捺印が必要となりますので、この点も注意しておきましょう。

軽自動車の車検証再発行を自分でする場合の流れ

軽自動車の車検証再発行手続きは、ナンバーを管轄する軽自動車検査協会の事務所で行います。手順は普通自動車の車検証と同様、必要書類を揃えて窓口に提出します。

自分で手続きをする際に必要となるものは、以下の通りです。

  • 身分証明書
  • 再交付申請書(軽第3号様式):軽自動車検査協会の事務所で入手できます。
  • 認印
  • 再交付申請手数料300円

家族など「車の使用者の代理人」が申請をする場合は、使用者の捺印がある申請依頼書が別途必要となります。申請依頼書は軽自動車検査協会のホームページからダウンロード可能です。

平日に都合がつかない場合は?車検証再発行を業者に依頼する場合の流れ

車検証の再発行は、自分で行えばとても安価で済ませられますし、手続きの時間も数十分~1時間弱程度しかかかりませんが、「平日の日中にしか対応してもらえない」という最大のデメリットがあります。しかし、平日に都合がつかないからといって、車検証を紛失したままの状態でいることは、法的に許されることではありません。

なかなか自分では都合がつかない、家族にも頼めないという人の場合は、ディーラーや行政書士などに再発行手続きの代行依頼をするのがおすすめ。 代行依頼は、普通自動車・軽自動車どちらの車検証再発行でも可能です。

車検証再発行依頼を受けつけている業者の多くは、再交付申請書をはじめとした手続書類の原本を持っているので、たいていの場合は身分証明書と認印を持参すれば、代行手続きができるようになっています。

しかし、中には「理由書や委任状または申請依頼書は事前にダウンロード&印刷して用意してもらう」というところもありますので、何が必要なのかを事前にしっかり確認しておきましょう。

また、代行手数料は業者によって大きく幅がありますが、3,000円~1万円の間に設定しているところが大多数です。もちろんこの金額についても、事前に確認しておきましょう。

車検証紛失を避けるには車検証を持ち出す回数を減らすことが重要

車検証を紛失した場合の再発行手続きの流れや必要書類などについてご説明してきましたが、再発行をしなければならないことになる前に、車検証を紛失しないようにすることが何より大切です。

そのためには、車検証を車から持ち出す回数を極力減らすことが有効です。 自動車保険の更新や見直しなどのために車検証を車から持ち出して、その後戻すのを忘れ、気がつけば自宅を探しても見つからない状態になっていた…というケースは少なくありません。

こうした紛失リスクを抑えるには、車検証をすぐに車に戻すという心がけを徹底することも有効ですが、それ以上に「車検証のコピーをとり、コピーを自宅に保管しておく」という方法がおすすめです。コピーが自宅にあれば車から車検証を持ち出す必要はほとんどなくなるため、紛失リスクをぐっと下げることができるでしょう。

車検証を紛失したら早めに再発行をしよう

車検証の再発行は、手続き自体は難しいものではありませんし、時間もそれほどかかりません。車検証を紛失してしまわないよう心がけ、もし紛失してしまった場合は早めに再発行をするようにし、今後はなくさないよう気をつけていきましょう。